糸リフトってなに?種類や効果、副作用について解説

schedule2023.02.09  update 2024.04.28

最近SNSやテレビの広告でよく見かける「糸リフト」

糸リフトとはどんな施術なのでしょうか。
効果や安全性、糸の本数など、
皆さんの気になる疑問点について、美容外科医が監修のもと解説していきます。

目次

糸リフトとは?

糸リフト(スレッドリフト)とは顔の皮膚の中に医療用の糸を入れてリフトアップをする美容外科施術のこと。
この糸には様々な種類があり、糸の種類によって効果が変わってきたりします。

昔から世界各国の美容外科で行われてきた施術ですが、年々施術方法や糸の種類などがアップデートされて、
より痛みや腫れなどが少なく、それでいて高い効果を出せるようになってきました。

糸リフトにはどんな効果がある?

糸リフトには様々な効果があります。ここではそれぞれ詳しく解説していきます。

リフトアップ・小顔効果

私たち人間の顔は加齢や光老化、体重変化の影響によって、徐々に皮膚や脂肪にたるみが出てきます。
生きている以上時間の流れには抗えませんが、
出現してきてしまった皮膚のたるみや脂肪を医療用の糸の力で引き上げることによってリフトアップし、若返ったように見せることができます。
またぼやけていたフェイスラインの輪郭が強調され小顔効果が期待できます。

ほうれい線・マリオネットライン改善

加齢とともに深く刻まれてくるほうれい線や口元のマリオネットライン
放っておくと老け顔や疲れ顔に見られる原因となることも。

糸リフトで気になる部分のしわを伸ばすことで、ほうれい線やマリオネットラインを薄くすることができます。

また、深いしわにお悩みの場合は同時にヒアルロン酸注入も行うことでよりしっかりと改善が期待できます。

美肌効果

人間の肌は加齢とともにコラーゲンやエラスチンなどの「美肌成分」の量が減ってきます。
「美肌成分」が減ってくると肌のハリツヤがなくなったり、小じわが増える原因となります。

糸リフトを挿入すると、肌の中の真皮層を刺激します。糸リフトが吸収されていく過程で糸の周囲でコラーゲンの生成が促進され、継続的にハリとツヤを生み出し美肌効果をもたらします。

たるみ予防効果

挿入後に時間が経って糸が吸収された後も、糸の周囲に増成した線維化組織によってたるみ予防効果が続きます。
この効果はリフトアップ効果よりも長期間継続するので、定期的に糸リフトを受けることで顔の老化予防になります。

糸リフトの種類について

様々な種類がある糸リフトですが、種類は大きく分けると2種類で、①溶けない糸②溶ける糸 があります。

溶けない糸

まずは溶けない糸について解説していきます。

溶けない糸には化学繊維のナイロンなどの素材があります。

ナイロンなどの溶けない糸によるリフトアップ効果は、溶ける糸を用いた場合よりも強い事が多いですが、吸収されないため
永続的に体内に残ってしまうことと、リフトアップの持続期間も1-2年程度であることから、それを考慮したうえで行う必要があります。

※当院では採用しておりません

溶ける糸

次に溶ける糸について解説していきます。

溶ける糸は生体に吸収される素材を原料としているため、施術後1年〜3年の期間をかけて徐々に分解され吸収されていきます。吸収されるため安全性が高く、吸収される過程でコラーゲンを生成するので美肌効果にも期待ができます。

溶ける糸にも種類があり、それぞれに特徴があります。大きくわけるとPCL(ポリカプロラクトン)・PDO(ポリデオキサノン)・PLA(ポリ乳酸)の3種類あります。

PCL(ポリカプロラクトン)

PCL(ポリカプロラクトン)は昔から医療現場で使用されている安全性の高い素材で、非常にしなやかで弾性力があります。吸収されるまでの期間が2-3年程度と長く、糸が吸収される過程で皮膚にコラーゲンが生成されるので美肌効果も望めます。

PDO(ポリデオキサノン)

PDO(ポリデオキサノン)はPCLと同様昔から医療現場で使用されている安全性の高い素材で、程よい硬さがあります。引き上げる力はPLAよりも弱く、吸収までの期間は長くて1年程度です。この素材も溶けていく過程でコラーゲンを生成させるので美肌効果も望めます。

PLA(ポリ乳酸)

PLA(ポリ乳酸)は、とても硬い素材なので引き上げる力が他よりも強いですが、吸収される期間はPDOより短いです。高いリフトアップ効果を得たい方には適していて、特にほうれい線やフェイスラインなどの重たい場所をもちあげるのによい素材です。しかし、ひきつれのリスクも高いので注意が必要です。

3種類の溶ける糸の特徴

以下にそれぞれの糸の種類とその特徴を表にまとめました。

糸の種類硬さ持続期間引き上げ力その他の特徴
PCL柔らかい2-3年強力しなやかさがあり
引きつれにくい
PDO柔らかさあり1-2年普通溶ける過程でコラーゲン生成
PLA強度ある1-2年一番強力だが
引きつれの恐れあり
リフトアップ効果最強

上の表より

引き上げる力はPLA>PCL>PDO

持続期間はPCL>PDO>PLA 

となります。

そのためPCL製剤の糸は値段としては高価な事が多く、それに比べてPDO製剤の糸は安価なことが多いです。

当院ではnewPCLという新素材の糸リフトを用いています。
これはPCLとPLAを合わせた新素材
①PCLの持続力としなやかさ
②PLAの引き上げ力
の両方を併せ持った新世代のスレッドです。

糸の本数について

美容クリニックのホームページを見ていると、糸リフトの価格表記は「糸1本あたりの価格」を書いてあるところがほとんどですが、実際のところ糸を何本くらい入れたほうが良いのか解説します。

使用する糸の種類にもよりますが、一般的には
フェイスライン・マリオネットライン・ほうれい線のそれぞれ気になる部位に対し、糸は片側3本ずつ程度入れていくのが良いといわれています。

ですがしわの深さやたるみの程度・肌状態によっても異なるので、自分の悩みには糸を何本使用するのかは事前に医師としっかり相談したうえで決めていく必要があります。

糸リフトは糸を挿入することで肌の内側の組織を刺激し、肌の修復を助けコラーゲン生成を活性化させ美肌若返り効果が期待できます。

また、糸が皮膚の内部でアンカー(錨)の役割を担い顔全体のたるみを予防する効果もあるため、1-2年おきに定期的に施術を行うことで将来的なたるみ予防にもつながります。

糸リフトのリスク・副作用・ダウンタイムについて

次にリスクや副作用、ダウンタイム(腫れや内出血の期間)について解説していきます。

リスク・副作用

糸リフトのリスク/副作用は以下のものが考えられます。

・顔の脂肪が多い方は、効果を感じにくい場合があります。

・顔に脂肪が少なすぎると皮膚がひきつれを起こしたり、ぼこつきが気になることがあります。顔のひきつれやぼこつきは程度によりますが1-2か月程で改善していくことがほとんどです。気になる場合は医師に相談しましょう。

・糸を挿入する際の針穴から感染を起こすことがあります。挿入部はなるべく清潔にして、赤みや腫れが続く場合はすぐに医師に相談しましょう。クリニックから抗生剤など処方されている場合は必ず飲みきるようにしましょう。

・挿入した後に内出血や腫れを起こすことがあります。たいていの場合は1週間程度でよくなることが多いです。

・糸が入っていることで大きく口を開けた時や笑った時に違和感や痛みを感じる事があります。違和感は2週間から1か月程度で自然に改善することがほとんどです。

ダウンタイム

糸リフトのダウンタイム(腫れや内出血の期間)はおよそ1-2週間程度で、腫れのピークは翌日/翌々日の事が多いです。

しかし、入れる本数による違いや個人差もありますので必ず医師と相談の上施術するかは決めるようにしましょう。

注意点

糸リフトの効果は永遠に続く訳ではありません。
そのため、効果を持続させたい場合は定期的に施術を行うことをおすすめします。
効果の持続期間の目安は下記です(糸の種類や体質で個人差あり)

リフトアップ効果:半年〜1年程度

たるみ予防・美肌効果:1年〜2年程度

糸リフトもクリニック選びが重要

世界中で行われ、安全性も確立されてきている糸リフトの施術ですが、
医療行為である以上リスクは完全にゼロではありません。
しっかりと医師の診察やカウンセリングを受けた上で、信頼できるドクターに施術してもらうことがおすすめです。

この記事の監修者

アーモンドクリニック技術統括医

Kenta Umeki

梅木 健太
まるで生まれつきのような自然でナチュラルな仕上がり。
整形感を出しません。

資格
美容外科学会員
内科学会員
産業医
日本救急医学会ICLSプロバイダー
アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
アラガン社ヒアルロン酸認定医
アラガン社ボトックス認定医
テストステロン治療認定医
厚労省指定オンライン診療研修

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美容医療のプロ
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