脇ボトックスは保険適用される?条件と自由診療との違いを医師が解説

「脇汗のボトックスは保険が使えると聞いたけれど、自分は対象になる?」
「保険と自由診療で、何がどう違うのか分からない」
結論からお伝えします。脇のボトックスに保険が使えるのは「重度の原発性腋窩多汗症」と診断された方だけで、条件はかなり厳しいのが実情です。汗の量に本気で困っている方であっても、3つの条件をすべて満たさなければ対象になりません。実際には、基準を満たさず対象外となる方のほうが多くいらっしゃいます。
この記事では、保険が使える条件、対象外だった場合にどうすればいいか、自由診療との違いを、医師が整理して説明します。
脇のボトックスは2012年から保険適用になっています
2012年11月から、重度の原発性腋窩多汗症(げんぱつせい えきか たかんしょう)に対するボツリヌストキシン注射が、保険で受けられるようになりました。
言葉を分解すると、次のような意味です。
| 原発性 | 他の病気や薬の影響ではなく、原因がはっきりしないもの |
| 腋窩 | わきの下のこと。手のひらや足の裏の汗は対象外です |
| 重度 | 汗によって日常生活に支障が出ているレベル |
「汗が多くて気になる」だけでは条件を満たしません。次で具体的に見ていきます。読み進めながら、ご自身が当てはまるかを確認してみてください。
アーモンドクリニック(東京都 市ヶ谷)は「切らない美容医療」の専門院です。
・元に戻せないのは不安・・・
・ダウンタイムが怖い・・・
・周りにバレたくない・・・
など、メスを使った施術に不安感があり、もっと気軽に美容医療を試したい方に多く選ばれております。症例豊富な医師が、無料カウンセリングから当日の施術まで担当し、あなたのご不安やお悩みを丁寧にお伺いいたします。
保険が使えるかどうかの3つの条件
保険で受けるには、次の3つをすべて満たす必要があります。
条件1:原発性局所多汗症の診断基準を満たすこと
はっきりした原因のない多汗が6か月以上続いていて、かつ次の6項目のうち2つ以上に当てはまることが必要です。
- 最初に症状が出たのが25歳以下
- 左右対称に汗が出る
- 睡眠中は汗が止まっている
- 週に1回以上、多汗の症状が出る
- 家族にも同じような人がいる
- それによって日常生活に支障が出ている
条件2:重症度が「3」または「4」であること
汗の重症度は、HDSSという4段階のものさしで判定します。保険の対象になるのは3または4、つまり上位2段階だけです。
| 段階 | 状態 | 保険 |
|---|---|---|
| 1 | 汗はまったく気にならず、日常生活に支障がない | 対象外 |
| 2 | 汗は我慢できるが、ときどき日常生活に支障がある | 対象外 |
| 3 | 汗はほとんど我慢できず、しばしば日常生活に支障がある | 対象 |
| 4 | 汗は我慢できず、常に日常生活に支障がある | 対象 |
「服の汗ジミが気になる」「人前で腕を上げたくない」という段階は、多くが2にあたり、保険の対象になりません。ここで外れる方がいちばん多いところです。汗を気にして生活に気を使っていても、「我慢できる」範囲と判断されれば3には届きません。
条件3:塗り薬を試したが効果が不十分だったこと
いきなりボトックスにはなりません。まず塗り薬(外用薬)を試して、それでも足りなかった場合に次の手段として検討されます。受診してその日にボトックス、という流れにはならないのが一般的です。
つまり、診断を受け、塗り薬を一定期間試し、それでも不十分だと確認されて、ようやくボトックスの検討に入ります。汗が気になる季節に間に合わないこともあります。
保険で受ける場合の、もうひとつの制約
条件を満たして保険で受けられる場合も、次に打てるまで4か月以上あけるというルールがあります。効果が3〜4か月で切れてくる方の場合、切れてから次を打てるまでの空白期間が生まれることがあります。
また、保険診療で使えるのは腋窩多汗症の適応をもつ製剤に限られます。美容目的で広く使われている製剤とは別のものです。そのため、美容クリニックのすべてが保険診療を扱っているわけではありません。
対象外だった場合の選択肢
「基準は満たさないが、汗には本気で困っている」という方はとても多いです。その場合の選択肢は次のとおりです。
| 選択肢 | 特徴 |
|---|---|
| 塗り薬 | まず試しやすい。合う方には有効ですが、かぶれることがあります |
| 自由診療のボトックス | 診断基準や重症度に関係なく受けられ、間隔の制限もありません |
| ミラドライなどの機器治療 | 汗腺そのものに働きかけ、効果が長続きしやすい一方、費用は高めです |
| 手術 | 効果は大きいですが体への負担があり、慎重な検討が必要です |
「保険が使えないから諦める」必要はありません。汗の量、生活への支障の度合い、予算に応じて選べます。
実際、当院にお越しになる方の多くは「保険の条件を調べたら当てはまらなかった」「診断や塗り薬の段階を待っていられない」という理由で自由診療を選ばれています。自由診療なら、診断基準や重症度に関係なく、その日のうちに受けていただけます。
保険診療と自由診療の違い
| 保険診療 | 自由診療 | |
|---|---|---|
| 受けられる人 | 診断基準+重症度3〜4+塗り薬で不十分 | 制限なし |
| 打つ間隔 | 4か月以上あける必要がある | 制限なし |
| 受けられる場所 | 対象の製剤を扱う医療機関 | 多くの美容クリニック |
| 費用 | 3割負担でおよそ1.5〜3万円が目安 | クリニックにより異なる |
| 受診までの流れ | 診断・塗り薬の段階を踏む | 当日受けられることが多い |
アーモンドクリニックの脇汗ボトックス
当院は自由診療のみで、保険診療は行っておりません。診断基準や重症度にかかわらず受けていただけます。
| プラン | 単位数 | 韓国製NABOTA | ボトックスビスタ |
|---|---|---|---|
| 脇あせ | 50単位 | 39,000円 | 50,000円 |
| 脇あせ倍量(汗が多い方) | 100単位 | 55,000円 | 80,000円 |
診察料・カウンセリング・薬剤代・痛みの少ない極細針(34G)・笑気麻酔・施術後のLINE相談は、すべて料金に含まれています。汗の量が多い方には、はじめから倍量をご提案することがあります。
効果とダウンタイム
| 2〜3日後 | 汗の量が減りはじめたと感じる方が多いです |
| 1〜2週間後 | 効果がはっきりしてきます |
| 4〜6か月 | 持続の目安。顔のボトックスより長めです |
脇は注射の本数が多いぶん、チクチクとした痛みを感じやすい部位です。当院では痛みの少ない極細針(34G)を使用し、ご希望の方には笑気麻酔を無料でご用意しています。腫れや内出血はほとんど出ず、シャワーは当日から可能です。
注意していただきたいこと
| においは残ることがある | 汗を減らす施術です。ワキガの原因になる別の汗腺には直接作用しないため、においが完全になくなるとは限りません |
| 他の場所の汗 | 脇の汗が減った分、他の場所の汗が気になると感じる方がまれにいます |
| 内出血・腫れ | ほとんど出ませんが、まれに注射部位が赤くなったり、内出血が出ることがあります |
| くり返しが必要 | 汗腺をなくす施術ではないため、効果が切れれば汗は戻ります |
「汗」と「におい」は別の悩みです。においが主な悩みの場合は、ボトックス以外の選択肢のほうが合うこともあります。診察でご希望をお聞きしたうえでご案内します。
保険についてよくある質問
まとめ
- 脇のボトックスは2012年から保険適用。ただし対象は重度の原発性腋窩多汗症のみ
- 条件は「診断基準6項目中2つ以上」「重症度3〜4」「塗り薬で効果不十分」の3つすべて
- 保険で受ける場合、次に打てるまで4か月以上あける必要がある
- 対象外でも、自由診療なら診断や塗り薬の段階を経ずに、その日から受けられる
- 当院は自由診療のみ。50単位39,000円/倍量100単位55,000円(韓国製NABOTA・税込)
アーモンドクリニック(東京・市ヶ谷)では、カウンセリングから施術まで医師が担当します。無料カウンセリングのみのご利用も歓迎していますので、「自分の汗の量ならどのくらい打つべきか」を相談するだけでもお気軽にお越しください。
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アーモンドクリニックの脇汗ボトックス(自由診療)
| 韓国製NABOTA | 50単位 39,000円/100単位 55,000円(税込) |
|---|---|
| ボトックスビスタ | 50単位 50,000円/100単位 80,000円(税込) |
診察料・カウンセリング(医師が担当)・薬剤代・痛みの少ない極細針(34G)・笑気麻酔・施術後のLINE相談まで、すべて料金に含まれます。診断基準や重症度にかかわらず受けていただけ、打つ間隔の制限もありません。1ヶ月以内のリタッチは通常料金の半額です。
東京・市ヶ谷(JR市ケ谷駅 徒歩2分)/完全予約制/自由診療(保険適用外)。内出血、腫れ、他部位の発汗が気になる場合があります。
未承認医薬品等に関する注記
未承認医薬品であること:当院で使用する韓国製ボツリヌストキシン製剤「NABOTA(ナボタ)」は、日本国内において医薬品医療機器等法上の承認を受けていない医薬品です。
入手経路:医師の判断のもと、医薬品医療機器等法に基づく手続き(薬監証明)を経て、個人輸入により入手しています。
国内の承認医薬品等の有無:同一の有効成分(A型ボツリヌス毒素)を含む国内承認医薬品として「ボトックスビスタ®」(アラガン社)があります。当院でも取り扱っております。なお、ボトックスビスタ®の国内で承認された効能・効果は、眉間および目尻の表情ジワ、ならびに咬筋膨隆(いずれも65歳未満の成人)であり、腋窩多汗症は承認された効能・効果の範囲外となります(腋窩多汗症の適応をもつ製剤は別にあり、当院では取り扱っておりません)。
諸外国における安全性等に係る情報:NABOTAは韓国食品医薬品安全処(MFDS)および米国食品医薬品局(FDA)の承認を受けており、米国では「Jeuveau®」の販売名で流通しています。ボツリヌス毒素製剤に共通する注意として、注射部位から離れた部位へ作用が広がり、嚥下障害や呼吸困難等が生じたとの報告があります。
個人輸入により入手した医薬品は、日本国内の医薬品副作用被害救済制度の対象外となります。当院の脇汗ボトックスは自由診療(保険適用外)です。効果や持続期間には個人差があります。


