【医師監修】ボトックス注射でエラ張りを改善する方法とは?メリットとデメリットを徹底解説

    鏡を見た時や写真を撮ったときについつい気になってしまうエラの張り。
    今回は、エラ張りに悩む方におすすめのボトックス注射について、メリットとデメリットを徹底解説します。

    この記事の監修者

    アーモンドクリニック院長

    Itsuki Nakayama

    中山 樹
    切らない美容医療で、あなたの魅力を引き出します

    資格
    美容外科学会員
    内科学会員
    産業医
    日本救急医学会ICLSプロバイダー
    アメリカ心臓病学会BLSプロバイダー
    アラガン社ヒアルロン酸認定医
    アラガン社ボトックス認定医
    テストステロン治療認定医
    厚労省指定オンライン診療研修

    >>詳細のプロフィールはこちら

    美容医療のプロ
    目次

    エラ張りとは何か

    エラ張りとは、野球のホームベースのように顎の下部が横に広がっていることで、顔が大きく見える状態のことです。エラ張りは、骨や筋肉、脂肪などの要素が関係していますが、特に咬筋(噛むときに使われる筋肉)が発達していることが多いです。咬筋は、歯ぎしりや噛み癖などで過剰に使われると、硬くなってエラを張らせます。

    咬筋の緊張が強く過剰に発達した状態は、歯ぎしりによって歯が欠けたり、慢性的な疲労感や頭痛の原因となります。

    エラ張りの原因と種類

    エラ張りの原因は、以下のように分類されます。

    • 骨性エラ張り:顎の骨が大きく発達していることでエラが張るタイプです。遺伝的な要因や成長期の影響などで起こります。
    • 筋性エラ張り:咬筋が発達していることでエラが張るタイプです。歯ぎしりや噛み癖などで起こります。
    • 脂肪性エラ張り:顎周辺の脂肪が多いことでエラが張るタイプです。加齢や体重増加などで起こります。
    • 混合性エラ張り:上記の要素が複合的に絡んでいるタイプです。

    それぞれの原因によって、有効な治療法が異なります。
    自分のエラ張りの原因は何か分からない場合は医師と相談するのが良いでしょう。
    以下の表は、各種類のエラ張りの特徴をまとめたものです。

    種類特徴治療法
    骨性骨自体が大きい骨切りや骨削りなど
    筋性咬筋が発達しているボトックス注射やマウスピースなど
    脂肪性脂肪が多い脂肪吸引や溶解注射など
    混合性骨・筋肉・脂肪の組み合わせ上記の治療法の組み合わせ

    ボトックス注射でエラ張りを改善する方法とは?

    ボトックス注射とは、ボツリヌストキシンという薬剤を筋肉に注射することで、筋肉の動きを抑制する施術です。ボツリヌストキシンは、神経伝達物質の放出を阻害することで、筋肉の収縮を減らします。この効果を利用して、シワや汗などの治療にも使われています。

    ボトックス注射でエラ張りを改善する方法は、咬筋にボツリヌストキシンを注射することです。これにより、過剰だった咬筋の動きや緊張が抑えられて、硬さや厚みが減少します。その結果、エラがすっきりして小顔効果が期待できます。

    また、筋肉の過剰な緊張が抑えられるので歯ぎしりや食いしばりの改善、疲労感の改善効果や緊張型頭痛の改善効果が見られることがあります。

    ボトックス注射のメリットとデメリット

    ボトックス注射には、以下のようなメリットとデメリットがあります。

    メリット

    • 簡単で安全な施術です。1.2分程度の注射なので、手術や麻酔の必要がありません。重篤な副作用や合併症のリスクもほぼありません。
    • 効果が早く現れます。注射後、3~4日で筋力が落ちてきてそこから徐々にエラが細くなります。最大の効果は、2~3ヶ月後に現れます。
    • 自然な仕上がりになります。筋肉の動きを完全に止めるのではなく、適度に抑えることで、自然な表情を保ちます。
    • 小顔効果だけではなく、食いしばりや歯ぎしりの改善による生活の質の向上、睡眠の質の向上も見込めます。
    • 筋肉の緊張が原因の緊張型頭痛に対する改善効果も期待できます。
    • マウスピースなどの歯科治療と組み合わせることでより高い効果が期待できます。

    デメリット

    • 効果が一時的です。ボツリヌストキシンの効果は、3ヶ月〜6ヶ月程度で徐々に戻ってきます。そのため、定期的な注射をおすすめしています。
    • 効果に個人差があります。咬筋の大きさや硬さ、ボツリヌストキシンの量や注入位置などによって、効果の出方が異なります。また、骨や脂肪が原因のエラ張りには効果が期待できません。
      事前に経験豊富な医師としっかり相談する必要があるでしょう。
    • 副作用や合併症のリスクがあります。注射による内出血や腫れ、痛みが出ることがあります。自然に良くなりますが症状がひどい場合には医師に相談しましょう。また、咬筋のすぐそばには笑筋という筋肉があります。この笑筋にボツリヌストキシンが効いてしまうと笑顔が作りづらいなどの症状が出ることがあります。

    まとめ

    今回は、エラ張りに悩む方におすすめのボトックス注射について、メリットとデメリットを徹底解説しました。ボトックス注射は、簡単で安全な施術で、早く自然な小顔効果が得られるというメリットがあります。一方で、効果が永遠ではなかったり、個人差があることも覚えておきましょう。

    また、ボトックス注射は比較的安全な施術ですが、医師のスキルもかなり重要です。
    適応やリスクなどは事前に信頼できる医師とよく相談した方が良いでしょう。

    エラ張りに悩んでいる方は、ぜひ一度ボトックス注射を試してみてください。当院では、専門の医師が診察カウンセリングから施術まで一貫して行っております。ご興味のある方は、お気軽にご予約ください。

    ボトックス注射
    目次