
「眉間ボトックス」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。
眉間のシワを改善するための美容注射であり、日本でも多くの方々に利用されています。
数日で効果が現れることが特徴ですが、医師の腕が未熟だと、効果が現れるどころか失敗する事態に。
眉間ボトックスで失敗しないためには、起こりうる失敗リスクや、信頼できる医師の選び方について知っておく必要があります。
そこで本記事では、次の内容を解説します。
- 眉間ボトックスの基本情報
- 起こりうる失敗リスク
- 医師の選び方
- 失敗を防ぐためにできること
眉間ボトックスを検討されている方は、ぜひ参考にしてください。
眉間ボトックスの基本情報

まずは、眉間ボトックスの基本情報を解説します。
得られる効果
眉間ボトックスの主な効果は、次の2つです。
- 眉間のシワ改善
- シワ予防
ボトックスは、ボツリヌストキシンと呼ばれる物質を用いた治療法であり、筋肉の収縮を抑制する作用があります。
このため、眉間のシワを改善する効果が期待できるのです。
また、シワの原因である表情筋の過剰な動きを抑えることで、シワの予防効果も得られます。
施術方法
眉間ボトックスは、眉間にある表情筋にボトックスを注入します。
手術や麻酔の必要もないので、およそ1分程度で施術は終了です。
なお、注射の痛みが気になる場合は、笑気麻酔を使うことができます。
副作用
ボトックス注射を行った場合、次の副作用が現れることがあります。
- 腫れ
- 痛み
- 内出血
ただ、これらの症状が起こるケースは少なく、起こったとしても数日以内で治まります。
もし症状が悪化した場合は、担当医師に相談してください。
効果が現れるまでの期間
眉間ボトックスは通常は3日で、遅くとも1週間後には効果が現れ始めます。
効果のピークとなるのは2週間後が一般的です。
効果の持続期間
効果の持続期間は、個人差がありますが3〜6ヶ月程度です。
半年以上たつと効果が薄れてくるので、定期的に注射を受ける必要があります。
眉間ボトックスの失敗例を3つ紹介

続いて、眉間ボトックスで起こりうる3つの失敗例を紹介します。
- 眼瞼下垂になった
- 眉毛がつり上がった
- 表情がなくなった
それぞれ解説していきます。
失敗例①:眼瞼下垂になった
1つ目は、眼瞼下垂(がんけんかすい)です。
眼瞼下垂は、眼の周りの筋肉の収縮が弱まり、まぶたが垂れ下がっている状態のことをいいます。
眉間の筋肉の注射が多すぎたり、注射が適切な場所に行われなかった場合に起こる可能性があります。
- ボトックスの効果が切れるまで待つ
- まぶたを支えるテープを貼る
失敗例②:眉毛がつり上がった
2つ目は、眉毛がつり上がることです。
眉間の筋肉に過剰にボトックスを注射すると、眉毛が不自然につり上がってしまいます。
- ボトックスの効果が切れるまで待つ
- 眉毛を下げるための注射を行う
- ボトックス注射による調整を行う
失敗例③:表情がなくなった
表情がなくなることも、ボトックス注射による失敗例の1つです。
上記2つの失敗例と同じく、ボトックスの適正量を超えて注射した場合に起こります。
- ボトックスの効果が切れるまで待つ
- ボトックス注射による調整を行う
- ボトックスを分解する薬剤を投与する
なお、上記3つの症状が起こった場合は、自己判断せずに必ず担当医師に相談してください。
眉間ボトックスの医師を選ぶ3つのポイント

眉間のボトックス注射は、安全性や有効性の高い治療法です。
しかし、上記の失敗例で分かるように、医師の技術によって失敗するリスクが高まります。
眉間ボトックスで失敗する事態を防ぐために、ここからはボトックス注射の医師選びのポイントを解説していきます。
ポイント①:アラガン社ボトックス認定医である
1つ目のポイントは、担当医師がアラガン社ボトックス認定医であることです。
アラガン社は、日本で唯一厚生労働省の認可が下りているボツリヌストキシンを製造・販売している製薬会社です。
そんなアラガン社は、確かなボトックス施術技術があると認められた医師に「アラガン社ボトックス認定医」の資格を与えています。
確かな知識や技術を持った医師だと言えるので、失敗するリスクは限りなくゼロに近づけるでしょう。
ホームページやSNSで、医師のプロフィール欄をチェックしてみてください。
ポイント②:ボトックス注射の症例数が多い
2つ目のポイントは、ボトックス注射の症例数が多いことです。
多くのボトックス注射を行ってきた医師ほど、患者様のご希望に柔軟に対応できる力を持っています。
カウンセリングやクリニックの問い合わせで「〇〇先生は眉間ボトックスを何例経験してきましたか?」と聞いてみて、医師の実力を測りましょう。
複数の先生に聞いてみると、比較しやすいです。
ポイント③:カウンセリングが丁寧
時間をかけてお客様の悩みをヒアリングしたり、施術内容やリスクを丁寧に説明できる医師は信頼できます。
逆にカウンセリング時間が短かったり、副作用やリスクについてきちんと説明しない医師は、患者様よりも利益を重視している可能性が高いです。
そういった医師は信頼できないので、別の医師を探しましょう。
眉間ボトックスの失敗を防ぐためにできる3つのこと
眉間ボトックスの失敗や副作用を避けるために、患者様にもできることがあります。
- ボトックス注射を受ける目的を明確にする
- 疾患を持っている場合は申告する
- 施術前後の過ごし方に気をつける
順に解説していきます。
①ボトックス注射を受ける目的を明確にする
カウンセリングや打ち合わせなどで、どういった目的でボトックス注射を受けるのかを、明確に医師に伝えましょう。
患者様のご希望によって、ボトックスの注入量を調整する必要があるからです。
「ここのシワをなくしたい」「注入後はこんな仕上がりになってほしい」など、悩みやご希望をハッキリと伝えれば、適切な量のボトックスを注入することができます。
②疾患を持っている場合は申告する
下記のいずれかに当てはまる方は、ボトックス施術を受けられないことがあります。
施術が失敗したり症状が悪化する場合があるので、必ず医師に申告してください。
- 心疾患または肝・腎疾患
- 慢性的な呼吸器障害
- 閉塞隅角緑内障
- 薬剤過敏症
- 神経筋伝達機構の障害
- アミノグリコシド系抗生物質を服用中
- 抗凝固薬を服用中
- 過去のボトックス注射でアレルギー反応を起こしたことがある
- 妊娠中・授乳中・妊娠予定とその配偶者
上記以外にも薬を服用されている方は、事前に担当医師に必ず伝えて、ボトックス注射が可能かどうか確認しましょう。
③施術後の過ごし方に気をつける
施術前後の過ごし方も、副作用に大きく影響します。
次のポイントに注意して過ごしてください。
- 施術当日は激しい運動、長時間の入浴、飲酒、メイクは避ける
- 施術当日は仰向けで寝る
- 施術後1週間はマッサージ、エステ、サウナはお休みする
- できるだけ注入部位に触らない
- 女性は注入後2回目の生理が来るまで、男性は3ヶ月間避妊をする
まとめ|眉間ボトックスで失敗しないために事前準備は怠らず

最後にもう一度、本記事のおさらいをしましょう。
- 眉間ボトックスの失敗例
-
- 眼瞼下垂になる
- 眉毛がつり上がる
- 表情がなくなる
- 医師を選ぶときのポイント
-
- アラガン社ボトックス認定医である
- ボトックス注射の症例数が多い
- カウンセリングが丁寧
- 失敗を防ぐためにできること
-
- ボトックス注射を受ける目的を明確にする
- 疾患を持っている場合は申告する
- 施術前後の過ごし方に気をつける
繰り返しになりますが、眉間ボトックスの失敗は医師の腕が関係しています。
眉間のシワを改善して若々しい印象にするために、できるだけ沢山カウンセリングに行って、信頼できる医師を見つけましょう。
当院アーモンドクリニックでは、経験豊富な医師によるカウンセリングを実施しております。
眉間ボトックスを検討されている方は、いつでもお気軽にご相談ください。